作業着についてしまった油性マジックの落とし方&汚れが落ちない原因とは?

作業着に油性マジックがついてしまった!なんて事はありませんか?特殊な生地の場合はクリーニング店がオススメですが、一般的な素材(綿)かつ、ちょっとした油性マジックによる汚れなら自宅でも落とせるかもしれませんよ。

ここでは、油性マジックがなかなか落ちない原因の説明と、家庭にある物で落とせる方法を紹介していきます。

油性マジックによる汚れが落ちにくい原因とは?

油性マジックの最大の特徴は良くも悪くも「落ちにくい」という事ですが、この「落ちにくさ」の特徴は定着剤と樹脂が含まれているからです。定着剤はプラスチックやビニールに書いてもインクが剥がれ落ちないようにする為のもので、成分的には速乾タイプの木工用ボンドに似ていますね。

樹脂が含まれているのは溶剤と着色剤を混ぜる際に必要な成分で、耐水性・速乾性を兼ねているものが一般的です。使われている着色剤も揮発性が高く乾きやすい物が使われています。似たものにボールペンがありますが、ボールペンの方が粘度が低い事が特徴で、シリコンの多く含まれているものであればゴム等で擦って落とす事が出来ます。

粘度が高く、揮発性の高い着色剤・溶剤が使われ、定着剤により定着性を向上させている…これらが油性マジックの「落ちにくさ」の原因であり、様々なものに書く事が出来る要因です。

油性マジックによる汚れ落としに向いているもの、向いていないもの

作業着についた油性マジックを家庭で落としたいという場合に向ている物は、「クレンジングオイル」と「除光液」です。

汚れて間もないという場合には「無水エタノール」もオススメですよ。クレンジングオイルはメイク落としで使うものですが、クレンジングオイルに含まれている油分と界面活性剤の特性が働き、生地と油性の成分を分離させる事が出来ます。

除光液の主成分である、「アセトンや酢酸エチル」は油分のみを分解させる作用があるので、生地に付着した油性の成分のみを分解する事が出来ます。その他、無水エタノールそのものには油分を分解する効果はありませんが、汚れたばかり(完全に乾く前)の油性マジックであれば、油分を溶かしたりしみ込んで柔らかくしたりする事が出来ますよ。

ただし、消毒用エタノールは水分量が多いので汚れ落としには不向きです。一方、油性マジックを落とす事に向いていないものは、台所用洗剤・洗濯用洗剤・酸素系の漂白剤などです。これらが油性マジックを落とす事に向いていない理由は、「油性」ではないからです。

台所用洗剤・洗濯用洗剤にはクレンジングオイルと同様に界面活性剤が含まれていますが、生地と油分を分離する際に必要な油分が足りないので、生地と油性マジックの成分を剥離させる事が出来ません。酸素系の漂白剤が油性マジックの汚れ落としに向いていない理由も上記と同じです。

上記の理由から、作業着についた油性マジックを自分で落としたい!という場合には、「クレンジングオイル」か「除光液」もしくは、「無水エタノール」を使う事をおすすめします。

クレンジングオイル・除光液を使って、油性マジックの汚れを落としましょう!

クレンジングオイルや除光液を使って、生地の繊維についた油性マジックを落とす方法を紹介しましょう。まず、油性マジックの付着した部分と付着していない部分を分ける為に、油性マジックのついた部分を輪ゴム等で縛ります。

その後は、輪ゴムで縛った部分をクレンジングオイル・除光液につけた後、30分程度放置してから水洗いをし、最後に洗濯機を使って干しましょう。輪ゴム等で縛る理由は、剥離された汚れが再び繊維に戻る事を防止させるためで、洗濯機で仕上げる理由はクレンジングオイルや除光液に含まれている油分を、汚れと一緒に洗い流すためです。

無水エタノールを使用する際も同様の方法が使えますよ。汚れが落ちにくいと感じた場合には、クレンジングオイル・除光液・無水エタノールにつけておく時間を長く取りましょう。汚れが浮いてきたタイミングで、歯ブラシなどでこする事もオススメですよ。

ただし、生地が傷む可能性があるので、強くこすったり硬い歯ブラシは使わない事をオススメします。

油性マジックの汚れを落とす際に使う道具

家庭で油性マジックの汚れを落とす際に使う道具は、ゴム手袋・ボール・歯ブラシ・たわし・輪ゴムです。ゴム手袋は皮膚の保護に使い、ボールは輪ゴムで隔離した部分を漬け置きする際に使います。歯ブラシやたわしは、生地を傷めないように柔らかいタイプの物を使うと良いでしょう。

漬けこむ範囲が広いという場合には洗面器やバケツを使う方法もあります。いずれの場合でも、落とした油性の成分が繊維に戻らないように、輪ゴムで縛りピンポイントで汚れを落とす事が大切ですよ。その際はぬるま湯を使用すると油分が浮きやすくなるのでオススメです。

特殊な生地の場合は、クリーニングへ出しましょう

特殊な素材で出来た作業着に油性マジックがついてしまった場合は、クリーニング店へクリーニングの依頼を行いましょう。その理由は、クリーニング店には「耐クリーニング性」「クリーニング反応検査」のデータが揃っているからです。

耐クリーニング性のデータとは、その生地がクリーニングに適した水温やその記事で使用できる溶剤、アイロンの適温などを集めたデータの事で、クリーニング反応検査のデータとは、その生地や素材の特性を集めたデータの事です。

また、クリーニング店では油性の汚れ落としには石油(ドライクリーニングと呼ばれています)が用いられる事が多いので、油性マジックの油性成分を落とす事が出来ます。ただし、クリーニング店に依頼すれば確実というわけではないので注意が必要です。

また、素材によっては受け付けて貰えない可能性もありますよ。不安な場合は事前に問い合わせてから持ち込みましょう。作業着についた汚れを少しでも落としたい場合は、油性マジックを乾かさない(繊維に定着させない)事が大切です。

家庭で落とせる方法を試した後にクリーニング店へ持ち込んでみて下さいね。

作業着をクリーニングする場合にかかる費用

作業着をクリーニング店へ依頼する場合、上下に分かれているタイプのものは上が600円前後で下が400円前後が相場です。

油性マジックのついた部分のみの「シミ抜き」にかかる費用は、汚れている範囲によって異なり、1㎠あたり100~400円前後が相場です。

また、店舗によっては会員登録や複数の依頼などで割引が適用される場合があります。事前にクリーニング店の料金表をチェックしておくと良いでしょう。